自然条件
大分港は、瀬戸内海の西端、別府湾の中央、北緯33度16分、東経131度41分に位置し、背後に大分平野、西部に鶴見山系を控えた気候温暖、海上静穏な良港です。
海底地形、地質
大分港周辺の海底地形は一般に海岸線に沿って、漸次沖に向かって水深を増し、この海岸斜面は大分港付近及び対岸の杵築湾付近は緩斜面ですが、別府湾湾奥部では急斜面となっています。地質は、西大分地区以西は、砂礫と岩盤地層からなり、大野川を境として西側が砂層、東側がシルト混じり砂層となっています。
波浪
大分港(7号地付近)は、別府湾の湾口付近に位置しているため、北方向から東北東方向にかけて開かれた港であるが、年間を通して波高50cm以下の期間が70%程度(但し、冬場は60%程度)であり、波浪の穏やかな海域となっています。
潮流
別府湾は、湾奥が閉そくされ、湾口の広がった地形で、湾外の豊後水道の影響もあり、潮流の方向や流速分布は複雑ですが、湾内では全般的に0.5ノット以下で奥湾部では0.1〜0.2ノットとなっています。湾口付近から湾外の東側海域にかけては、豊後水道を往来する主流に並流するため、流速は最大2ノット前後となっています。
大在コンテナターミナル
東アジアをはじめとする環太平洋諸国との物流拠点港を目指して、1992(平成4)年から大在地区に九州では最も深い水深14mの岸壁(5万トン級大型コンテナ船接岸可能)を持つ多目的国際ターミナルの整備に着手し、同年FAZ(輸入促進地域)に指定され輸入関連施設等のインフラ整備等を充実させ、1996(平成8)年11月に供用開始されました。現在、外貿定期コンテナ航路として韓国(釜山)航路週2便、中国(上海)航路週1便、台湾(基隆・高雄)航路週1便、内航フィーダーサービスとして神戸航路週3便が運航しています。
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